8月2日から24日まで、オーストラリアのブリスベンで3週間の英語語学研修を実施しました。語学学校での授業に加え、アクティビティやホームステイを通して、英語力だけでなく異文化理解も深める充実したプログラム。
参加した学生の声を交えながら、その体験をご紹介します。
今回の研修の舞台となったブリスベンはオーストラリアの東海岸に位置し、シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第3の都市。
温暖で過ごしやすい気候で、美しいビーチや国立公園などの自然が近いことが特徴です。
また、美術館や博物館、ライブ音楽といった文化施設も多く、街全体が活気にあふれ、都会の便利さと自然の豊かさが両立する理想的な街です。
●語学学校での学び ― 英語を「話す楽しさ」を実感
そんなブリスベンの語学学校で、学生たちは世界中から集まった留学生と一緒に学びました。
クラスには日本や台湾などのアジアをはじめ、ドイツやフランスなどから来ている学生もいて、国際的な雰囲気の中で授業が進みました。
「クラスはみんな仲が良く、和気あいあいとした雰囲気でした。先生もプレゼン発表のときに的確なアドバイスをくれる、とても良い先生でした。」
授業は、教科書を使った文法・語彙の学習と、ゲームやペアワークを取り入れたアクティブな学習スタイルで進行。4技能をバランスよく伸ばす内容でした。
最初の1週間は先生の英語を聞き取るのに苦労しましたが、次第に対応力がアップ。
「2週目からは、わからないときは聞き返したり、クラスメイトを頼ったりして授業についていけるようになりました。」
3週間の学びを通じて、特にスピーキング力に自信を持てるようになりました。
「異国出身の友達と授業中や放課後に英語で会話することで、スピーキング力がとても上がったように感じます。英語を話す楽しさを改めて感じました!」
また、出発前はB1だったCEFRレベルが卒業テストでなんとC1にまで上がったというこちらの学生。
「高い成績を取れて、自信がつきました。帰国後の勉強へのモチベーションもすごく上がりました。」
(CEFRは「ヨーロッパ言語共通参照枠」と呼ばれる、外国語の習熟度を示す国際的な基準規格。
A1~C2までの6段階で評価されますが、今回この学生が到達したC1は上から2つ目で、「熟達した言語使用者」と認められるレベルです。)
●アクティビティで広がる世界 ― コアラとの出会い
放課後や週末には、現地の文化や自然を体験するアクティビティにも参加しました。
「一番印象に残っているのは、ローンパイン・コアラ・サンクチュアリに行ったことです。コアラを初めて間近で見て、その可愛さに心を打たれました!」
また、現地のナイトイベント「The Friday Met」にも参加するなど、日本ではできない体験を通じて、異文化への理解を深める時間になりました。
●ホームステイで学ぶ、言葉と生活習慣
学生たちは現地の家庭にホームステイし、リアルなオーストラリア生活を体験しました。
部屋は広く、プライバシーも確保されて快適に過ごせたそうです。
「洗濯は自分のタイミングでできました。ルールとしては、自室での飲食禁止や、シャワーは5分以内などがありました。」
ホストファミリーとの会話では、オーストラリア特有のアクセントに戸惑うこともあったようです。
「ホストマザーの英語はオーストラリア訛りが強くて最初は聞き取りに苦労しました。でも、理解できるまでゆっくり話してくれたので大丈夫でした。」
ホームステイを通して、教科書では学べない生きた英語や表現も身につけられたようです。
「お願いをするときに、間違った英語を使っていたら正しい表現を教えてくれました。特にカジュアルな表現を敬語に直すことを学べたのは大きかったです。」
●3週間で得たもの ― 英語力、自信、そして新しい挑戦
今回の研修で、英語力の向上はもちろん、自立心や異文化理解といった多くの成長がありました。
「いろんな国の人と関わることで、文化の違いや日本のイメージを知ることができて、とても面白かったです。」
「今までこんな大きな挑戦をしたことがなかったので、乗り越えられた経験から自信がつきました。これからも新しい挑戦をしていきたいです。」
最後に、これから参加する人へのアドバイスも。
「日本人以外の友達を作ると、いろんな経験や知識が得られます。自分の英語に自信がなくても、とりあえず話してみたほうがいいですよ!」
今回のオーストラリア研修を通して、英語を「楽しむ心」を再確認した学生たち。
この経験を糧に、今後の学びや挑戦に活かしてくれることでしょう。
本校では、今後も国際教育に力を入れ、世界とつながる力を育てていきたいと考えています。